広報はぼろ2022年7月号掲載のコラム記事
7月より新型コロナワクチンの4回目接種が開始されています。前回接種後5ヶ月経過した方に順次案内が送られます。これまで3回の接種が行われ、対象となる方(5歳以上)の85%を超える方(60歳以上に限ると90%を大きく超えます)が3回接種を行っていただいています。みなさまの感染症に対する予防意識の高さに大変驚きました。
さて、今回の4回目接種の対象者はこれまでと異なり、3回目から5ヶ月経過した方のうち、「60歳以上の方」と「18歳以上で基礎疾患を有する方、そのほか重症化リスクが高いと医師が認める方」とされています。なお、役場では基礎疾患を把握できないことから、すべての方に発送されていますが、基礎疾患をご自身で確認いただき(QRコードを読み取りください)、対象の方はお申し込みください。
4回目のワクチン接種に関する効果については、これまで3回目までとは異なる点があります。これまで3回は感染予防効果についても報告されていますが、4回目については短期間しか持続しなかったとされます(接種後8週間時点で10%まで低下)。ただし、重症化予防効果や死亡に対する効果は認められており、60歳以上の方では3回までの人と比べると、入院は68%、重症化は62%、死亡は74%と低下させています。感染は避けることはできないかもしれないが、重症化は避けられることは確かであり、重症化の危険が高い方、とくに高齢者の方には接種していただいた方がよいと考えられます。
副反応について、局所反応(接種した部位の腫れや痛み)は約70~80%、発熱は2~4%、倦怠感は20~40%、筋肉痛は13~28%、頭痛は約17%、関節痛は約8%となっています。3回目までと比べると大きく変わりませんが、やや発熱が少ないように見受けられます。
これまで同様に接種を強く推奨されるという位置づけですので、対象の方はご検討ください。前回までにアナフィラキシーやそれに近い症状のあった方は接種されない方がよいでしょう。