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医療コラム

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2022.08.01 医療コラム

広報はぼろ2022年8月号掲載のコラム記事

今年は6月までは寒い日もありましたが、7月以降アクティブに外で活動される方も増えてきたでしょうか。アウトドアシーズンに増えてくるのが「ダニ」に咬まれる方です。外で咬まれるダニは「マダニ」で、家にいる「コナダニ」「ヒョウヒダニ」とは異なります。

この「マダニ」は住宅地などにはおらず、森林や草地、農地に多く生息しています。ダニが細菌やウイルスを保有していることがあり、感染症を発症することがあります。とくに北海道ではダニによる多様な種類の感染症が報告されており、ライム病、回帰熱、ダニ媒介脳炎、昨年にはエゾウイルスという感染症も発見されています。症状は、多くの感染症で発熱や頭痛などインフルエンザのような症状を呈します。北海道で多いライム病では刺された場所から徐々に赤い斑点が拡がるようになります。いずれも潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が長く1~3週間程度とされているため、マダニに咬まれてから数週間は発熱をはじめとした体調の変化に注意してください。マダニに咬まれてもすぐに気付かないケースも多く、皮膚にしっかりと口を突き刺し、1週間近くくっついていることもあるようです。気付いたときは、無理に引き抜こうとせず、またマダニの体を押してしまうと、体液を人の体に逆流させることになり危険です。除去は体を押さずに口先の部分をピンセットでネジを回すようにすると取れますが、医療機関に来ていただくのがベストでしょう。口が残った場合は皮膚切除が必要となることがあります。

マダニを予防するためには、無防備にアウトドアに出かけないことです。長袖・長ズボンを着用する、サンダルを使用しない、首にタオルを巻く、帽子・手袋を着用するなど、肌をできる限り覆い肌の露出を少なくすることです。また、服やタオルにマダニがつかないように、寝転んだり座ったりせず、タオルを木にかけない等の対策も有効です。防虫剤も使用すべきですが、防虫剤を行えば肌を露出して良いということではありません。帰宅後は早めに入浴し体を確認し、新しい服に着替えましょう。使用した服はすぐに洗濯します。ペットと一緒にでかけた時は、ペットにダニがついていることがありますのでブラッシングするなどして注意しておきましょう。