「フレイル」ってなに?
フレイルとは、「健康」と「要介護」の中間にあたります。
フレイルを早期発見し対応すると、健康寿命を長くすることができます。
外来の対象になるのはどんな人?
以下の(1)または(2)にあてはまる方が対象となります。
(1)要介護ではない方で、以下のうち1つ以上あてはまる方
体重減少(3kg以上)
歩行速度の低下(青信号で渡りきれない)
握力の低下(ものを落とすなど)
疲れやすい倦怠感
活動性の低下(運動をしない/閉じこもり)
※3つ以上あてはまると「フレイル」に該当します。
(2)要支援1または2・要介護1の介護認定を受けている方
介護認定を受けておらず上記に当てはまる場合でも、現時点で要介護状態であり、早急に医療・介護の対応必要と考えられる方は対象にならないことがあります。
お申し込み方法
当院の地域連携室(病院2階)で申し込むことができます。
お住まいの地域包括センターでも相談が可能です。(羽幌・苫前・初山別)
ご不明点がありましたら、地域連携室にご相談ください。
お住まいの地域包括支援センターとも情報共有を行います。
受診される場合はこの点において同意いただけますようお願いいたします。
外来で何をするの?
普段の生活状況、運動機能や認知機能、栄養状態などをチェックします。その状況に応じて様々な精密検査や、リハビリ、栄養指導を行います。
1.事前評価
診察前の評価を看護師や理学療法士など多職種で行います。
- 問診票やチェックシートの記入
- 日常の生活の様子や精神状態の把握を行います。
- 身体測定や運動機能の評価
- 体重や筋肉量、握力、運動機能などの評価を行います。
- 受信状況や内服薬の確認
- 現在通院している病気や、内服薬について確認します。
2.初診
医師による問診などの診察を受けます。
- 認知症機能に関する問診
- 認知症の診断に必要な問診によるテストを行います
- 事前評価の結果説明
- これまでの結果と、今後の対応を説明します
3.検査・指導
評価や診察により必要な検査や指導を行います。
- 検査
- 血液検査・骨密度検査・頭のMRI検査など
- 指導
- 自宅でできるリハビリの指導・栄養指導
4.再診
医師による最終的な説明を受けます。
初診後に行った検査結果の説明
以上があった場合の治療方針の説明
今後の生活に関する指導
*「事前評価」「初診」「検査・指導」「再診」はそれぞれ別の日になります。
*再診後も半年後や1年後など定期的なチェックをおすすめすることがあります。
*診察等により以上が疑われる項目の検査を行うため、いずれも保険診療になります。
*最終結果は、お住まいの地域包括支援センターとも情報共有を行います。
外来を受けるとどうなるの?
いまの状況を把握して適切な対応することで、
少しでも健康な状態を長く維持できるようになります。
加齢による衰えは避けることはできませんが、
対処法を知ることにより、安心して老後を暮らせます。