当院のホームページにご来訪ありがとうございます。院長の阿部昌彦です。 私は平成6年から12年間当院で副院長として勤務し、今回は平成30年から 院長として勤務しております。 当院は北海道病院事業として広域、へき地医療拠点に位置づけられ、留萌中北部のセンター病院として地域医療を担っております。地域に欠かせない断らない救急を始め継続性のある外来診療、眼科・耳鼻科・皮膚科・泌尿器科・婦人科などの出張科診療、透析医療や離島医療支援、訪問診療、巡回診療などを行っています。また、高齢化によって需要の高まっている回復期機能にも地域包括ケア病棟で対応しています。
私の前回勤務当時は当院で外科、整形外科、産婦人科の手術を行って いましたが過疎化による医療需要減少と医育大学からの常勤医師派遣中止で 診療規模・機能を減らすことになり現在に至っています。手術などの高次医療は留萌市立病院、旭川・札幌の高次医療機関との連携で対応しております。
全国的には病院完結型から地域完結型の医療を目指すべきという建前ですが実際は患者さまには北海道特有の問題となる広域移動をお願いすることとなり申し訳なく存じます。そのため連携を円滑に行う目的で地域連携室を設置し患者さまの受診調整、また治療終了後の当院へのリハビリ目的などの転院調整にあたっています。また、介護度の高い患者さまが増加していることから入院時点からどのように退院するのか?(自宅退院、介護サービス調整、施設入所など)を常に多職種で検討・調整しております。
また、当院では総合診療外来を行うことによって整形外科などの出張科医師不在時の診療を行っています。へき地に勤務する医師は広く多くの健康問題に対応出来なければなりません。このため当院の常勤医師は原則総合診療医として勤務しております。
さらに独自の医師確保のため総合診療専門医プログラムをつくり総合診療や地域医療を志す専攻医を募っています。地域性に富んだ特色ある研修プログラムが功を奏し令和5年現在3名が在籍しております。他にも地域医療の現場で総合診療や多職種共同の地域包括 ケアを学べるという当院の魅力にひかれ年間10人以上の臨床研修医が1ヶ月の地域研修に訪れるようになりました。このようにへき地のハンディキャップを特徴・長所ととらえ当地でしか体験できない地域医療を研修素材として医師確保に取り組んでいるところです。
今後とも職員一同で地域のニーズに応える医療を提供し、地域の特性に合ったセンター病院機能を維持発揮していく所存です。どうぞご支援の程よろしくお願い申し上げます。