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医療コラム

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2024.01.16 医療コラム

広報はぼろ2024年1月号掲載のコラム記事

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。今シーズンの降雪量は平年並みまたは平年より少ないとされていて、ぜひそのようになることを願っています。そんな冬の季節において、除雪は私達にとって避けられない季節限定のものです。外来で「冬になったら除雪で運動しています」というお話を伺います。そこで、今回は除雪の運動効果についてお伝えします。

 

運動の強度を示す単位に「METs(メッツ)」というものがあり、安静にしている時を1メッツとすると、普通に歩くのが3メッツ、スイミングが6メッツ、ジョギングが7メッツ、サイクリングが8メッツ…などとなります。除雪は6メッツに相当し、中程度から高強度の運動とされています。そして運動量を示すのが「メッツ・時」となり、メッツに時間をかけ算したものになります。例えば、6メッツの運動を1時間なら「6メッツ・時」、8メッツの運動を30分なら、8×0.5時間で「4メッツ・時」となります。

65歳未満の方は生活活動として毎日3メッツ・時以上を1時間(1週間では合計23メッツ・時以上)ですので、除雪を週4日1時間程度(6メッツ×1時間×4日)が好ましい運動量です。65歳以上ではそれより少なく、1週間で10メッツ以上ですので、65歳未満の半分程度で十分な運動量です。

またカロリーも消費する運動であり、1時間の除雪で消費されるカロリーは、体重にもよりますが、60kgの方で360kcalになります。運動強度に加えて、寒冷な気温によるエネルギーの増加消費にもつながるとされています。除雪には多くの筋肉を用いており、特に背中、腕、脚の筋肉を鍛えるのに効果的です。以上から、除雪は有酸素運動と筋力トレーニングが組み合わされるため効果的と言えます。

ただし、それだけの負担の大きい運動ですので注意が必要です。運動強度が高い運動は、心拍数が上がりやすい運動であり、また寒い環境では血圧が上がりやすくなること、雪を投げるような一瞬の動作の際に力が入ることなど、心臓や血管に大きく負担がかかります。

普段運動する前には準備体操をするように、除雪前にもしっかり準備運動を行い、防寒対策を入念に行いましょう。特に心臓の病気や高血圧の方は、より一層注意する必要があり、決して無理をしないようにしましょう。

また、身体を痛めないために、正しい姿勢と適切な用具の使用を心がけましょう。